肌のバリア機能低下の原因は?
「お肌がピリピリする」
「いつも使っている化粧品を使うとお肌が痒い」
「お肌が赤くなっている」
こういった経験ありませんか?
それらはお肌が乾燥していることや、花粉のような物理的刺激があってそうなっていることが多いのですが、根本的なところに着目すると、全て「お肌のバリア機能が弱っている」から、このような症状が出てきます。
ということは、お肌のバリア機能が正しく健康な状態であれば、乾燥が酷くなったり物理的刺激に負けないですよね。
そこで、今回は「肌のバリア機能低下の原因は?」というテーマでご紹介します。
肌のバリア機能とは?
肌のバリア機能の話をするのであれば、まずバリア機能とは何かを知る必要がありますね。
人はみな、肌にバリア機能を持っています。
バリアと言うと、お肌の表面にあって、肌を守っているようなイメージがあると思うのですが、まさにその通りです。
お肌は、一番外側から、表皮・真皮と二層に分かれていて、さらに表皮には角質層と言われるもっとも表面にある薄い膜があります。
この角質層の水分量が低下すると、バリア機能が低下していきます。
つまり、バリア機能はお肌のうるおい成分を保つはたらきがあります。
バリア機能の保つうるおいは、皮脂膜・天然保湿因子・角質細胞間脂質の3つの成分が主役です。この3つがうるおいを保ってしっかりバリア機能がはたらいていると、冒頭にあった乾燥が進んだり、物理的刺激に負けないお肌づくりができます。
バリア機能が低下するとどうなる?
バリア機能が低下すると、乾燥が進み乾燥肌になったり、花粉のような物理的刺激にも負けていき、敏感肌になってしまいます。
また、お肌が健やかな状態ではなくなるので、ハリやツヤが失われたり、乾燥だけでなく角栓や毛穴の開き、大人ニキビなど様々な肌悩みにもつながっていきます。
お肌のバリア機能を正常に保つことは、様々な肌悩みに繋げないためのセーフティラインともいえるのです。
バリア機能が低下する原因は?
バリア機能が低下する原因は複数あるので、一つずつ見ていきましょう。
1)加齢
加齢に伴って、お肌の乾燥を感じやすくなることは想像ができると思います。これは、バリア機能が低下しているからなのです。
2)乾燥
バリア機能が低下すると、乾燥を招くとご紹介しましたが、乾燥する成分を使うことでバリア機能が低下していくので、バリア機能の低下と乾燥は相関関係にあります。そして、バリア機能の低下と乾燥の進行はループしていくのです。
乾燥を招く要因としては、
- 加齢やご自身の肌の特徴・肌質
- ストレスによる肌荒れ
- 日常生活の乱れ
- 間違ったスキンケア
- 紫外線ダメージ
- 外気の乾燥
- 大気汚染
- 花粉などのアレルギー源
などが挙げられます。
バリア機能の低下を招かないためにも、気を付けられるところから対策をしていきましょう。
3)間違ったスキンケア
毛穴の汚れを落とすために、マッサージをするために、クレンジング中に顔を強く揉んだり擦ったりすることがあります。
これは、NGです。
お肌の摩擦となり、バリア機能の低下を招く要因になります。
クレンジングには界面活性剤が配合されているのですが、長時間使うとお肌の刺激になります。そのため、すすぎまでを1分以内に行うようにしましょう。
その後のスキンケアには、揮発性のあるエタノールが配合されているものや、合成香料・合成着色料なども、お肌の刺激になる場合があるので注意が必要です。
まとめ
バリア機能の低下を招く原因を取り除くために、日ごろから気を付けられる部分から改善していくことが大切です。
そして、お肌のうるおいを化粧品でサポートし、健やかなお肌を保つようにしましょう。